イスタンブール→カイロ

今日はホテルをチェックアウトしてシルケジ駅に行った。とりあえず荷物を預けるため。で、預けて考古学博物館に行こうかなとも思ったが、まず空港バス発着のシシャネを偵察。
行くと、シシャネにはそれらしきものは見当たらない。うろうろしていたらなぜか無線機を持ったおじさんに「どうした?」みたいな感じで声を掛けられた。
地図を見せて「ここって、地図でいうここだよね?」と聞いてみたがじーっと地図を睨んだまま動かなくなってしまった。そのうち無線機を持ったお兄さんが現れる。このお兄さんには英語が通じた。
「こっち」と、どうやら連れて行ってくれるらしい。ところがそのお兄さんは道行く人になにやら聞いて、「空港行きのバスはタキシムから出てるらしいよ」
…また「地球の歩き方」の情報古かったのかな。で、タキシム行きのバスに乗せてくれた。
ま、いっかー。今日もイスティクラル通りふらふらすれば。「日曜だし、お店閉まってるかな?」と思ったけど大丈夫だった。
むしろ、いつもより人出多いくらい。
今日は天気もいいし、やっとベイクドポテトに挑戦できる。
ベイクドポテトの屋台へ。お芋のままくれるのかと思ったら、2つに割ったお芋を皮の中でねりねり。バターとチーズを入れてさらにねりねり。そこにお好みの具を入れてくれる。
端っこに寄って、しょぼしょぼ食べていたら、ポケットティッシュ売りの少年が次々に寄ってくる。
「いらないよ」と言ってもかなりしつこく、ティッシュを差し出したまま動かない。たまに通りかかるおじさんが何か言うと去っていく。「あんまりしつこくしちゃダメだぞ」とか言ってるのかな。
裕福な家の子は髪もきちんとしているし服も立派。それに比べ、こうやってティッシュとか売ってる子達は髪もくしゃくしゃ。服も薄汚れていて、丈が短くなっててすごく寒そう。
昨日も冷たい雨の中、こうやってティッシュ売ってる子いたっけ。中にはやっと言葉が喋れるような4、5歳の子も「2つで10,000」なんて叫んでる。…山のように買ってあげるべきなんだろうか?
「うーん、ワザとかな…?」と思ったのは体重計を前に地面に座ってお勉強してる子。いかにも苦学生って感じで同情を誘う。実際、体重計乗ってあげてる人も多い。



ベイクドポテトでおなかいっぱいなのに魚レストランのお兄さんが、「おねーさん、どう?」って感じでムール貝のフライを指差して私を誘う。うぅ、と思いつつもつい「1つちょうだい」と言ってしまう私。
串刺しになっているのをパンにはさんで串だけぴゅーっと抜き、マヨネーズのようなものをかけてくれる。とてもおいしい。
その後飲んだリモナタも20,000するだけあっておいしかった。
で、シャツとかパンツとかお買い物もして、ちょっと空港に行くことにした。
シルケジに戻り、荷物を受け取り、タクシーでタキシムに戻る。15時発の空港行きバス。
20:40発の飛行機だというのに15:30には空港についてしまった。
前回の時もここで5、6時間暇つぶしたんだよなぁ。
中に入るとなんだか見覚えのある景色。ちゃんと前回と同じレイアウト。
荷物を早々に預け、絵葉書を書いたり新聞読んだり、うろうろしたり。パスポートコントロールの後、ドネルサンドを食べ、免税店をふらふら。ロコムがある。トルコのおいしいお菓子。街で買おうかと思ってたけどどれくらいもつのか心配だった。裏を見ると、あと1年は大丈夫な賞味期限。つい、買ってしまう。こういう所でこういう風に売っているロコムもあのおいしいロコムだといいな。




無事、ロータスホテル到着。街は電飾きらきらぴかぴか。トルコでもそうだけど、大晦日だというのにまだサンタがうろうろしている。クリスマスとお正月一緒くたなのね。
部屋に案内してくれるお兄さんが「なんか、あなた見たことあるような気がする…」と言った。
そりゃそうでしょ、1ヶ月前にも泊まったんだから。
「朝早くタクシーに乗って…」となんだか記憶を辿り寄せている様子。
「タクシーに乗ってアッバセイヤに行ったよ」と教えてあげると「そうそう!そうか、戻って来てくれたんだね!」とものすごい喜びよう&なれなれしさ。
握手した手をなかなか放してくれない。なんか良くない雰囲気。
そのうち「明日は休みだけど、あさって夜、一緒に食事しない?」と来た。別に君に会いたくてこのホテルに戻ってきたわけじゃないんだけどさ…。
「もう寝るからおやすみ、バイバイ」と誤魔化して背中をぎゅーっと押しても部屋から出ない。
しぶといぞ、良くない雰囲気だぞ。
「ね、10時に迎えに来るから」
「10時なんてもう寝てるからダメ。バイバイ」
「じゃ、7時」
くーっ…。
「ね、7時に来るから。あさっての7時。ね、いいでしょ?いい?7時だよ」ととにかくしつこい。
「わかったわかった。わかったからもうおやすみ」とやっとの思いでドアの外に押しやると手の甲にちゅーされてしまった。
「じゃ、7時に迎えに来るからね♪」
…なかなか厳しい世界である。